「男性でも育休は取れるの?」「職場に前例がなくて言い出しにくい」「取得したら評価に響くのでは」

男性薬剤師の育休取得は法律上の権利ですが、実際には「前例がない」「言い出しづらい」という職場の空気に悩む方が少なくありません。この記事では、男性の育休取得について整理します。


男性も育休を取得できる(当然の権利)

育児休業は性別に関係なく取得できる権利です。「男性だから取得できない」という法的根拠は一切ありません。

→ 制度の基本は薬剤師の産休・育休の取得方法を参照してください。


産後パパ育休(出生時育児休業)とは

2022年の法改正で新設された産後パパ育休は、男性がより柔軟に育休を取得できる制度です。

項目 内容
取得可能期間 子の出生後8週間以内に、最大4週間(28日)
分割取得 2回に分割して取得可能
休業中の就業 労使協定があれば一部就業も可能
給付金 出生時育児休業給付金(賃金の67%)

通常の育児休業とは別に取得できるため、出産直後の大変な時期にまとまった休みを取り、その後に通常の育休を取得するという組み合わせも可能です。


薬剤師の男性育休取得率の実態

一人薬剤師・少人数の職場では、人員配置の都合上、育休取得のハードルが高く感じられることがあります。ただし、これも育休取得を拒否する法的根拠にはなりません。


男性が育休を取得する際の伝え方

伝えるタイミング

出産予定日が確定した段階で、**できるだけ早めに(数ヶ月前から)**上司に相談することをおすすめします。人員配置の調整期間を確保することで、職場側の受け入れ体制も整えやすくなります。

伝え方の例

この度、〇月に子どもが生まれる予定です。
つきましては、出生後の〇週間、産後パパ育休の取得を
検討しております。業務の引き継ぎについては
早めに準備いたしますので、ご相談させてください。

「検討している」ではなく「取得する」という前提で伝えることで、話し合いをスムーズに進めやすくなります。


「取りにくい雰囲気」への対処法

前例がないことを理由にした拒否は違法

「今まで男性が取得したことがない」という理由での拒否・抑制は、育児・介護休業法違反にあたります。

「迷惑をかける」という罪悪感への向き合い方

人員配置・引き継ぎ体制の整備は会社の責任であり、育休取得者個人が背負う問題ではありません。

→ この考え方は一人薬剤師が辞めるときの注意点で解説している内容とも共通しています。

相談窓口の活用

社内に相談しにくい場合は、以下の窓口も活用できます。

  • 労働基準監督署
  • 都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)
  • 弁護士への相談

育休取得が難しい職場からの転職も選択肢

「育休取得の前例がなく、今後も期待できなさそう」と感じる場合は、育休取得実績のある職場への転職も検討する価値があります。

転職エージェントに「男性の育休取得実績がある職場を希望している」と伝えることで、そうした職場を紹介してもらえる可能性があります。

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育休取得中の経済面

育休中は雇用保険から**育児休業給付金(賃金の67%→181日目以降50%)**が支給されます。産後パパ育休についても同様に出生時育児休業給付金が支給されます。

  • 社会保険料は育休中免除される(一定の要件を満たす場合)
  • 手取りベースでは実質的に賃金の8割程度が確保できるケースが多い

育休復帰後のキャリアについて

育休から復帰した後のキャリア形成については、以下の記事も参考にしてください。

産休・育休からの職場復帰ブランクからの復職ガイドを参照


よくある質問

Q. 育休を取得すると昇進・評価に影響しますか? A. 育休取得を理由にした不利益な評価・取り扱いは法律で禁止されています。もし実際に不当な扱いを受けた場合は、労働基準監督署に相談しましょう。

Q. パート・派遣の男性薬剤師でも育休は取得できますか? A. 一定の雇用期間の要件を満たせば取得できます。詳細は勤務先の就業規則を確認しましょう。

Q. 育休を分割して取得するメリットは何ですか? A. 出産直後の大変な時期と、配偶者の職場復帰のタイミングなど、必要な時期に合わせて休みを配分できる点がメリットです。

Q. 育休中に転職活動をしてもいいですか? A. 法律上は問題ありませんが、育児休業給付金の受給要件との兼ね合いに注意が必要です。育休満了前に転職を決める場合は、退職の意思表示のタイミングを検討しましょう。


まとめ

  • 男性も育休は法律で保障された当然の権利
  • 産後パパ育休(最大4週間・2回分割)で柔軟な取得が可能
  • 「前例がない」という理由での拒否は違法
  • 育休中は**育児休業給付金(賃金の67%)**が支給される
  • 取得しにくい職場からの転職も選択肢の一つ

男性の育休取得はまだ発展途上の分野ですが、正しい知識を持って取り組むことで、家族との時間を大切にしながらキャリアを継続することができます。

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この記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。